ハイサイ神様!
おはようございます。
2年前に出版した『天使のトラップ第一巻』
最初から凄いこと書いてますよ
最初のプロローグだけを無料公開します。
これは約30年前、まだたんぽぽおじさんに会う前に、荒んだ生活をしていて、神様と対話したときのお話です。
『みつおのパチンコ理論』の原型です。
僕の自叙伝を小説風に書いたもので、読みやすいと思いますよ
ぜひ読んでみてくださいね。
《プロローグ》
「お前は神様が好きか?」
「はい、それはもちろんです」
「だったら、なぜ神様を罵るのかね?」
「え?、そ、そんなことはありませんよ…」
「現に今、罵ったではないか、だからわたしは出てきたのだぞ」
「いや、それは…」
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白金琉人(しろがねりゅうと)25歳
高校卒業後に5年間勤めた公務員を辞め、東京に上京し自分で商売を始めたのだが…
「世間はそんなに甘くないよ」
辞める前に先輩に忠告された通り、商売は上手くいかず、1年で白旗をあげて故郷の沖縄に帰ってきたのだった。
バブルが崩壊した後で就職も厳しく、夜のスナックでボーイをして生計を立てていたのだが、夜の世界にどっぷりとハマり、酒とパチンコを繰り返すただの飲んべえに成り下がっていた。
成り上がりを夢見て、ぬるま湯の公務員を辞め成功を目指したはずが、逆に成り下がるという皮肉をもたらしたのである。
しかしそこに後悔という文字は無かった。
やらない後悔は取り戻せないが、やった後悔は挽回できる。
というのが、リュウトの哲学であった。
だから、常に後悔があるのではなく、挽回するチャンスだと思っていたのだった。
いつかは挽回してやる!
そう思うのだが、日常に流され、酒で現実逃避し、酒代を稼ぐためにパチンコにハマり、パチンコ代を稼ぐために、夜のバイトをしている。
それが事実だったのである。
そして、生活費まで全てパチンコで負けたとき、リュウトは叫んだのだった。
「ふざけるなー、神様なんかクソ食らえだ、俺は何のために生まれてきたんだー」
自分が勝手にギャンブルにハマり、大負けをしただけなのに、大げさに被害者意識になって、神様を罵ったのだった。
〜〜〜〜〜〜
「お前は嫌な事かあった時だけわたしの名前を口にするがどうしてかね?
わたしに恨みでもあるのかね?」
「いえ、そんなことはないですよ、の…」
「お前は自分で選択した人生を自分の好きなように生きていて、幸せとは思わないのかね、何がそんなに不満なのかね?」
「…」
リュウトは何も言えずに黙るしかなかった。
「いい加減に神を信じたらどうかね? 通常の人間は苦しい時だけ神頼みするが、お前は苦しい時にも神頼みをしない。
そのくせ、何か嫌なことが起こると神を罵る。
やってることが矛盾してるとは思わないのかね?
お前は何が望みなのかね?」
「望み?」
リュウトは望みを問われて初めて自分の望みは何だろうと考えたのであった。
いったい、自分はどうしたいのだろう?
「お前は自分の望みを忘れ、何かを避けるために生きているのではないかね?
もっと神を有効活用してみたらどうかね?」
「え?、神様を使ってもいいんですか?」
「使いもしないで、神のせいにするのはいいと思っているのかね?」
「ですよね…」
リュウトはしばらく考えてから、
「どうやって神様を有効活用すればいいんですか?」
「その前に、お前はどうしたいのかね?何のために神を使うのかね?」
「ん〜、もっと豊かに幸せに暮らしたいです」
「この世に生を受けただけでは幸せではないのかね?
こんな豊かな国に生まれて豊かではないというのかね?」
「それはそうですけど…」
「何か不満かね?」
「もっと実感できる幸せを感じたいです」
「例えば?」
「いっぱいお金を手に入れるとか」
「だからお前はパチンコをするのかね?」
「いえ、あのパチンコは娯楽です」
「そうか、なら負けてもいいわけだな?」
「いえいえ、せっかくなら勝ちたいですよ、勝つ喜びを味わうためにやってるのですから」
「だったら、なぜ勝ちたいと思わんのかね?」
「それはもう勝ちたいと思っていますよ
でも負けるから悔しいのですよ」
「勝ちたいなら、なぜ神にお願いしないのかね?」
「えっ? こんな事を神様にお願いしてもいいんですか?」
「わたしが 良いと言わなければお前はお願いしないのかね?
なら、わたしが良いと言ってないのに、わたしを罵るのはどういうことかね?」
リュウトは何だか頭が混乱したきた。
すると…
「混乱するのは私の方だ、お前はいったいどうしたいのかね?」
(えーい、もう分からん)
「パチンコに勝ちたいです」
リュウトはヤケクソになって答えた。
「そうか、なら勝てばいい、で、お前はどうしたいのかね?」
「えっ?」
リュウトはますます頭が混乱してきた。
「どうやったら勝てるんですか?」
「勝ちたいなら、勝てばいいだけだ
お前は勝ちたいと思ってるのではなく、負けたくないと思っているのではないかね?」
「えっ?、だから勝ちたいから負けたくないと思うんですよ」
「勝ちたいというのは想いだ、想いは必ず叶う、負けたくないというのは想いではなく恐れだ、負けるという恐れ、それは言いかえるなら、負けたいという想いのようなものじゃ、負の想いと言えば分かるか?
人間のクセとして、負の想いの方が強い、だから負の想いが叶うのだよ」
「勝ちたいと思ったら勝てるんですか?」
「お前はわたしを疑うのかね?」
「あ、いえ… 確認です」
「確認? その必要性はどこにある?
確認できたら想うのか?
一生確認作業に費やすつもりか?」
「…」
リュウトは頭が真っ白になった。
すると、
「お前は神様が好きかね?」
「はい」
何も考えずに、ただ答えた。
「なら、お前に特別な神様を紹介しよう
その神様と仲良くなれば答えが見えてくるだろう」
「本当ですか、ありがとうございます
パチンコの神様てすか?」
リュウトは急に元気になって答えた。
「この神様はとっても大きな役目を持っておる。仲良くするのじゃよ
お前に紹介するのは
貧乏神だ!」
「え〜、貧乏神? やだ〜」
〜〜〜〜〜〜
パッと飛び起きてリュウトは目が覚めた。
「なんだよ、夢かよ、びっくりした」
その夢が、リュウトの人生を大きく変えたのである。
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続きは本を買ってね。
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